その家賃、お得ですか?
すぐわかる物件の見極めポイント3選



マンションなど賃貸物件に住もうと考えている方にとって、自分の希望に沿う物件を選ぶのは手間のかかることですし、どう選べばよいのかわからず不安になることもあるかもしれませんね。
そこで今回は、みなさんが悩む物件の見極めポイントについて、紹介していきます。時間的にも制約があるなか、どの様に優良物件を見つけ出すのか、物件選びで失敗しないためのコツを見ていきましょう。

【ポイント① アクセス】

駅までの距離によって家賃が変わってくる物件が多いようです。
最寄り駅から徒歩10分以内の「駅チカ物件」は築年数が古くても、比較的家賃が高い傾向にあります。ご自身の予算と相談しながら、実際に生活することを想定して許容範囲を設定しましょう。

ここで気をつけたいのは、不動産で紹介される物件は駅からの直線距離(駅から~〇〇m)で所要時間が計算されていることが多い点です。そのため、実際の交通距離や所要時間は増える傾向にあります。

最寄り駅からの徒歩10分以上の物件は、家賃が大幅に下がっているところが多く狙い目です。バス停の有無など周囲の交通機関を確認し、アクセスが問題なければとてもオトクに契約することができます。
あわせて、候補となる物件の自転車置場、バイク(原付)を停めることができるのかどうかについても、ここで確認しておきましょう。

【ポイント② 築年数】

続いてのポイントは、築年数です。築年数が古い物件ほど、家賃が安くなる傾向にあります(まあ、それは当然ですね)。予算の兼ね合いでどこまで妥協して良いものか、悩みますよね。

設備や見た目にも影響は当然ありますが、建物自体の安全性が気になる方も多いと思います。そのときにぜひ参考にしていただきたいのが、国が定めた「耐震基準」です。
今の耐震基準は1981年に制定されています。そのため、81年6月以降に建築確認を受けた建物は現在の耐震基準に沿って建てられています。
安全性はとても大切なお部屋探しのポイントになってきますが、"81年6月以降に建築確認を受けた物件は、現在と変わらない安全基準を満たしている"ということを知っていると選択肢が広がりますし、築年数が古い物件を選ぶときも安心ですね。

内装が気になる方でも、リノベーション物件などで内装がしっかりとリフォームしているものであれば、築年数が20~30年の物件であったとしても候補として選択肢に入れることができるでしょう。

【ポイント③ 日当たり】

お部屋は窓の向きによって日当たりが変わってきます。南向きの物件は日当たりが良いため、部屋が明るく昔から人気があります。対して北向きの物件は陽の光が入りにくいため部屋が暗くなる傾向にあります。物件選びポイント③では、物件の方角別にお部屋のメリット・デメリットを見ていきましょう。方角による特徴を押さえて、ご自身にあった物件選びの参考にしてください。

○南向きの物件
◇メリット
・日中を通して部屋が明るい
・洗濯物が乾きやすい
南向きの物件は、日中を通して日光が部屋にはいるため日照時間が長く、部屋の中が明るくなるメリットがあります。
加えて、洗濯物も乾きやすくなります。
◇デメリット
・他の方角の物件に比べて家賃が高い
・夏場は部屋の温度が上がりやすい
・家具等が日焼けするおそれがある
南向きの物件は他の方角の物件に比べ、人気が高いため同じ間取りでも家賃が高くなる傾向にあります。また、日中を通して日光の恩恵を受けることはできますが、部屋の温度が上がりやすく、直射日光があたる家具や本などが日焼けする恐れがある点は注意が必要です。

南向きの物件は、他の方角の部屋に比べ部屋が明るい時間が長く、日中を通して快適に過ごすことができます。専業主婦や自宅での仕事が長い方など、家にいる時間が長い方におすすめです。

○東向きの物件
◇メリット
・朝日が差し込む
・夏場でも午後は過ごしやすい
東向きの物件では、太陽が東から昇るのに合わせて部屋に朝日が差し込むため、朝方は生活リズムを整えやすいメリットがあります。
また、午後は西日を避けられるため夏場でも快適に過ごすことができます。
◇デメリット
・南向きに次いで家賃が高い
・午後は暗くなる傾向にある
南向きに次いで家賃が高くなる傾向にあります。また午後からの日光は期待できず、冬場では午後から部屋の温度が上がりにくいです。

東向きの物件は、朝日を浴びることができ、生活リズムを整えやすいため、サラリーマンや小さいお子さんのいる方におすすめです。

○西向きの物件
◇メリット
・洗濯物が乾きやすい
・西日により午後は温かい
・南、東向きより家賃が安い
西日は部屋の奥まで入るため、午後からは明るくなり、部屋の温度も上がります。
この影響で、洗濯物も乾きやすいです。また、南、東向きの物件と比べて家賃が安くなる傾向にあります。
◇デメリット
・朝日が入らず、午前中は暗い
・夏場は室温が上がりやすい
・家具等が日焼けするおそれがある
西向きの物件は、朝日が入りにくく午前中は室内が暗くなります。午後からは西日の影響で部屋は明るくなりますが、夏場は室温が上がりやすく、日光によって家具等が日焼けするおそれもあります。

西向きの物件は、午後から陽の光が入り明るくなるので、出勤時間が遅く午前中は寝ているという方におすすめです。
家賃も比較的安い傾向にあるので、節約志向の方や、学生の方にもおすすめです。

○北向きの物件
◇メリット
・家賃が安い
・明る過ぎない
あまり人気のない北向きの物件ですが、それゆえに家賃が安いです。人気がないのを引き合いに家賃交渉ができる可能性も十分にあります。
◇デメリット
・日当たりがよくない
・結露がおきる
南向きの物件と比較して10~20%ほど室内が暗くなる傾向にあります。
部屋の温度が上がりにくいため、室内と外気の寒暖差によって結露が発生しやすくなります。

北向きの物件は、部屋にいる時間が多くない方におすすめです。また、日光を気にされない方や、日光に頼らず室内装飾で明るさをコントロールしたい志向の方であれば、今の予算内でワンランク上の物件も候補に入れることができるかもしれません。

【まとめ】

物件選びで失敗しないためのコツをご紹介しました。ポイント①~③を活かして、是非ご自身にあった物件選びをしてみてください。
ちなみに賃貸契約する際に同時に申し込む火災保険や家財保険についても、ついつい勧められるがまま深く考えずに決めてしまいがちですが、実際には保険会社によって保険料やその決め方、補償内容がさまざまです。他記事なども参考にしながら、是非ご自身にあった保険選びをしてみてください。

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